私がさくら助産院にお世話になったのは、二人目子の出産のときでした。
夫の実家がある札幌でのお産ということで、さくら助産院の庄さんにお願いしました。
上の子のときは、東京の助産院で、破水してからもなかなか有効な陣痛がつかず、結局36時間経過してから病院に行って、点滴の促進剤を使って分娩台で出産しました。
でも、すでに新生児感染症にかかっていて、赤ちゃんは一週間NICUで入院、という結果になってしまったので、今回の出産の目標は「安全第一」でした。
上の子のときに、希望していた助産院での出産がかなわなかったので、今回は自然分娩で出産したいなぁ、と思っていましたが、今回もやっぱり同じパターンで、破水してからも陣痛が来ず、提携している朋佑会 札幌産婦人科病院に入院し、抗生剤を点滴してもらいながら、陣痛を待ちました。
けれど、病院内で、庄さんに介助していただけることとなり、飲み薬の陣痛誘発剤は服用したものの、分娩台ではなく自然な体勢で出産できて、うれしかったです。
夫は来られなかったので、上の子にへその緒を切ってもらいました。
出てきた赤ちゃんの姿を見て、上の子が第一声、「可愛い~」と思わず言ったのを聞いて、とても幸せな気持ちでした。あの声を一生忘れないと思います。
助産院での出産はかなわなかったけれど、提携の朋佑会 札幌産婦人科病院も素敵な病院で、その病院で庄さんに取り上げていただけたことは、とても幸運でした。
産後の健診に来てくださった庄さんが、「助産師は、お母さんと赤ちゃん、二人の命を預かっているのだから」と強くおっしゃっていたのが、忘れられません。
「自然なお産」とは言うけれど、母親にとって一番自然なことは、赤ちゃんと自分の健康を守る無理のない選択をすることなのかな、と二回の出産を経験して思います。